よそで学ぶのはムズカシイ。
●ピンチのときこそ、家族の絆が試される。
●子どもは親の姿を見て学んでいく。
●人からもらう幸せだけでなく、人のためにできる幸せもある。
●みんなそれぞれが世界でたった一つの命なんだ。
●いちばんすてきな本は、お父さん・お母さんの声で読む本だ。
きずな
6 .思いやり
子どもが、人を思いやり、豊かな人間関係を築いてい くためには、まず、思いやりのある関係を家族でつくる ことが大切です。子どもが自らの生活する世界を広げて いくためにも、家族のいたわりや思いやりが必要でしょう。 また、夫婦や親子の間で、日ごろからいたわりの言葉 を交わすことが大事です。特に悩みや葛藤に直面したと きに、いたわり、慰めることが、困難に立ち向かう勇気 や力をはぐくみます。さらには、人との友好的な関係を 築く力をはぐくむことにもつながるでしょう。
ピンチのときこそ、
家族の絆が試される。
きずなかっとう
家
の場 合
ー が
お母 さん ここ んと こ 寝て ない んだ ろ? 今日 はオ レが 寝か せつ ける から お母 さん は寝 ろよ え?
車に 乗せ てち ょっ と ドラ イブ すり ゃ すぐ 寝る だろ
お父 さん 明日 仕事 なの に あり がと ー
⋮お 父さ ん 迷子 にな って 帰れ なく なっ ちゃ った よ さや
か この 町で ふた りで 暮ら すか
6 .思いやり
子どもは親の姿を見て
学んでいく。
親に感謝し、親を思いやる心は、広く他人を思いやる 心の基となる大切なものです。まず親が自らの親である 祖父母を大切にする姿を見せることを心がけましょう。 大人たちは、自らの親への接し方や、思いやりのある 社会のために何が必要かについて、子ども自身から問わ れているのだということを考えましょう。
「バスや電車で体の不自由な人やお年寄りに席をゆず ること」を小・中学生の60%は「していない」「あまり していない」と答えています。人を思いやり、行動する 愛情や勇気をもった人に育てるために何ができるでしょ う。
思いやりの心は、幼少のころからの日常における実践 を通してはぐくまれます。まず親が率先してやってみせ ながら、子どもたちが自然に妊婦や高齢者に席を譲ったり、 障害のある人などが困っているときに声をかけたりする ことができるようにしつけを行うことが大切です。
親が率先して人助けをする
親が率先して人助けをする
バスや電車で体の不自由な人やお年寄りに席をゆずること
(注)全国の公立小学校2・4・6年生、中学校2年生、高校2年生約26,000人を対象に調査 資料:「『青少年の自然体験活動等に関する実態調査』報告書」
平成18年・独立行政法人国立青少年教育振興機構 25.6% 33.9% 27.5%
11.8% 1.2% していない あまりしていない だいたいしている 必ずしている 0 20 40 60 80 100(%)不明
6 .思いやり
みんなそれぞれが世界で
たった一つの命なんだ。
身近な人の死を目の当たりにすることが少なくなったり、 殺人を繰り返すテレビやゲームなどで虚構の死に慣れた りして、命の重さやかけがえのなさを感じにくくなって います。
自然の中で遊ばせたり、動物や草花を大切に育てたり するなど、さまざまな生き物とその死にふれる機会を意 識的に用意し、子どもに生命の尊さや大切さを実感させ ましょう。
また、亡くなった人の家族や傷つけられた人の気持ち を想像させるなど、その悲しみがどんなに深いものかを 理解させましょう。
家
の場 合
っ
もう 2日 も泣 いて
⋮ もう 一度 ヒヨ コを 買っ てあ げま しょ うか
? 違う ヒヨ コじ ゃ イヤ なん だあ ー ピー コは ピー コだ け だも ん! えら
い! その 通り だ! 大介
!
⋮と いう ワケ で ほら
! だか ら ピー コじ ゃ なき ゃ イヤ だっ てば
!
⋮⋮ ピー コだ よ 玄関 の前 に いた んだ やせ て見 た目 が 変わ った んだ よ
6 .思いやり
親のぬくもりを感じながら優れた絵本に接し、一緒に 共感し合うひとときは、子どもの感性や心を豊かにする 責重な時間になります。
食事の時間のように「本の時間」を設けるなど工夫して、 少ない時間でもいいから毎日本を読み聞かせたり、親子 で一緒に図書館へ行く、読み聞かせ会に参加するなど、小 さいころから本に親しむ環境づくりを心がけましょう。 ただし、早くから難しい本を読ませるのは子どもの心 にストレスを与え、かえって本嫌いにさせかねないので、 控えましょう。
いちばんすてきな本は、
お父さん・お母さんの声で読む本だ。
見えにくい、聞こえにくい、うまく話せない、発達に 遅れがある、身体が不自由であるなどの障害がある子ど もたちがいます。
障害がある子もない子も皆、よりよく生きたいと願っ ている「大切な仲間」です。
障害があっても社会で活躍している人がいることなど、 日頃から家庭の中で子どもに話していきましょう。
障害がある人もない人も大切な仲間であると教える
障害がある人もない人も大切な仲間であると教える
6 .思いやり
人を差別するような子には
なってほしくない。
親は、子どもがいじめに加わったり、他人を差別し傷 つけていることに気づいたときには、それが人間として 恥ずかしい行いであることを教える責任があります。 その際、理屈であれこれ言うより、子どもを愛してい ること、すてきな人に育ってほしいこと、弱い者をいじ めたり差別したりするのを見てショックだったこと、人 が傷つくのを喜ぶことに怒りを感じたこと、二度として ほしくないこと、など親としてのほんとうの気持ちを伝 える努力をしましょう。
また、まず親自身が偏見をもたず、差別をしない、許 さないということを、子どもたちに示していくことが大 切です。